EMC規格の改訂情報
CISPR・IEC 61000・EN・KN などEMC規格の新版と改訂内容を、公式発表に基づいて簡潔にまとめます。
公式発表(IEC、EU官報、各国の当局など)で確認できた改訂のみを、独自の言葉で要約して掲載します。適用時期や詳細な限度値は必ず原文を確認してください。
FCC機器認証規則の強化(FCC 26-50):2026年10月13日施行
- 米国FCCがサプライチェーンの安全確保のため、機器認証(47 CFR Part 2)の手続きを強化しました。EMC試験方法や限度値の変更ではありません。
- FCC Covered List(規制対象)企業が製造した論理処理部品を含む機器は、その企業が機器全体を製造していれば認証が禁止される場合、認証を受けられません。
- Covered List企業による機器の変更は、簡易な変更手続きではなく、認証を一から取り直す必要があります。
- オンライン販売事業者は販売画面にFCC IDを表示する必要があります。自ら販売・保管する場合は2027年3月1日から、外部出品者の情報に頼る場合は2027年6月1日から適用されます。
公式の出典 ↗
IEC 61000-6-3 第4版(2026年)発行:住宅環境の共通エミッション規格に磁界と 9〜150 kHz を追加
- 住宅・商業・軽工業環境の機器を対象とする共通エミッション規格 第3版(2020年)を置き換える改訂版です。製品群規格がない機器に適用されます。
- 磁界エミッションの要求事項が追加され、ワイヤレス電力伝送(WPT)機能の測定も含まれます。
- 低圧 AC 電源ポートの伝導エミッション要求が 9 kHz〜150 kHz まで広がりました。
- 無線機能を持つ製品が適用範囲に入り、ラック搭載機器の電波全無響室(FAR)限度値が追加されました。
- 欧州版 EN IEC 61000-6-3:2026 は2026年5月28日に発行され、従来の EN IEC 61000-6-3:2021 は2029年5月31日まで併用できます(DOW)。
公式の出典 ↗
IEC 61000-4-2 第3版(2025年)発行:ESD試験器の校正手順を改善、附属書を追加
- 第2版(2008年)を置き換える技術改訂版です。試験レベル(接触 2・4・6・8 kV、気中 2・4・8・15 kV)は変わりません。
- ESD試験器の電流校正手順が改善され、気中放電チップを取り付けた状態での校正要求が追加されました。
- 特定機器の試験配置(規定附属書I)、ウェアラブル機器(参考附属書J)、試験点の選び方と接触放電回数の指定方法(参考附属書E)が追加されました。
- 測定不確かさの説明に計算例が加わり、設置後の現地試験は管理された環境で行えないため参考附属書Gに移されました。
公式の出典 ↗ · 規格の要約を見る: IEC 61000-4-x
CISPR 11 第7版(2024年)発行:グループ1機器に 1 GHz 以上の限度値を導入
- 第6版(2015年)と Amendment 1・2 を置き換える技術改訂版です。
- グループ1の機器にも 1 GHz 以上の放射エミッション限度値が設けられました(共通エミッション規格と同じ考え方)。
- 有線ネットワークポートの伝導エミッション限度値、無線機能内蔵機器の要求事項、ロボットの定義と測定条件が追加されました。
公式の出典 ↗ · 規格の要約を見る: CISPR 11
計算結果と要約は参考情報です。認証や試験成績書には、最新の規格原文と校正済み機器の値を使用してください。 最終更新: 2026-10-24